熊本地震の被災地・熊本県益城(ましき)町では17日、阪神大震災で被災した神戸市の中華料理店の店主らが豚まん2400個を仮設団地で暮らす住民たちに提供した。ともに頑張っていこうとの気持ちを込め、2012年から東日本大震災で被災した宮城県で実施しており、今年は熊本を訪れた。
店主らは熊本最大の仮設団地のテクノ仮設団地(約500戸)で豚まんを蒸し、3個1セットで配った。発起人の一人で、神戸市の中華街・南京町で中華料理店「老祥記(ろうしょうき)」を経営し、阪神大震災では自宅が半壊した曹英生(そうえいせい)さん(60)は「ささやかな贈り物だが、熊本の人たちにつかの間でも笑顔になってほしい」と話した。
自宅が全壊し、テクノ仮設住宅で妻と暮らす福永勉さん(75)は「感謝の一言に尽きる。今は住む家も決まっていないが、前向きに生きなければならないと思った」と喜んだ。【山下俊輔】
2017年01月17日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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阪神大震災22年:熊本・益城で豚まん提供…神戸の被災者
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