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Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
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東京五輪:長沼落選に地元落胆 小池劇場に振り回された

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 長沼ボート場(宮城県登米市)での東京五輪開催は、夢に終わった。29日、東京都や国際オリンピック委員会(IOC)など関係4者のトップ級会合で、小池百合子都知事が長沼ボート場の”落選“を明言した。候補地に浮上してから2カ月。「小池劇場」に振り回された格好の地元住民や関係者からは、落胆や憤りの声が上がった。【山田研、川口裕之】

 「皆で頑張ってきたのがこれで終わりかと思うと……。悔しいのと、悲しいのと、複雑な……」。長沼開催が実現した場合の「選手村」とされた登米市南方仮設住宅。東日本大震災で被災した同仮設第1期自治会長の宮川安正さん(76)は午後4時過ぎのテレビニュースで「落選」したことを聞き、言葉を絞り出した。

 会合が始まる午後2時前から、仮設の集会所で10人近い住民とテレビ中継を見守った。「海の森(水上競技場)で進めていく」。午後2時半ごろ、小池知事が発した言葉にしばらく沈黙した。会合終了後、宮川さんは「終わった」ともらした。小池知事の視察に向けて急きょ造られた「選手村用モデルハウス」前を通りかかった住民女性2人は「決まってから作れば良かったのに」とささやき合った。

 村井嘉浩知事はこの日夕方、報道陣の取材に応じた。IOCが長沼ボート場を事前キャンプ場とする方針を示していることについて触れ、「(五輪整備費として試算した)150億~200億円は使えないが、練習できてよかったと思えるようにしたい」と受け入れ態勢を整える考えを表明。一方、長沼開催を期待した地元の被災者に対して、「都が『長沼で』と言わないと実現は難しい。その事情を説明しないといけない」と話した。

 県ボート協会の五野井敏夫会長は「地元はぬか喜びさせられた」と述べ、「復興五輪」を強調した小池知事について「単なるパフォーマンスだったという意識が国民に広がるはずだ」と突き放した。さらに五野井会長は「県も中途半端なコースのままではだめだと分かったはずだ」として、同ボート場の伴走路の整備など、設備の拡充を県に要望する方針だ。

2016年11月29日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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