Quantcast
Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 19351

豊洲市場:市場関係者に空洞図を提供…盛り土なし説明せず

$
0
0

 東京都の豊洲市場(江東区)の主要建物下に盛り土がされなかった問題で、都が市場関係者に対して2014年までに、青果棟、水産仲卸売場棟、水産卸売場棟などの地下に空洞がある設計図を提供していたことが分かった。その際、建物下に盛り土がないとの説明は一切なかったという。市場関係者は「専門的な資料でよく分からなかった。都はきちんと説明すべきだった」と批判している。

 市場関係者によると、提供されたのは3棟の「地下ピット平面図」や建物の平面図、東西断面図など。データを記録したCD-ROMを渡されたという。図面は計87枚あり、いずれも「都中央卸売市場新市場整備部施設整備課」「平成25(2013)年12月」との記載がある。

 地下ピット平面図には重機搬入口を示す「マシンハッチ」も記載されている。都幹部や当時の担当職員らは建物下の空洞について「再び土壌汚染物質が検出された場合に備え、重機などが入るスペースを確保するため」などと証言しているが、都はCD-ROMを渡す際に、こうした説明をしなかった。

 都が11年3月に大手設計会社と主要建物の設計について契約した際、作成した「委託仕様書」に盛り土の有無に関する記載がなかったことも分かった。一方で、設計会社が11年6月に都に提出した基本設計と13年2月に出した実施設計には、いずれも建物の地下に空洞がある。

 当時の担当者が記録を残さず、設計会社と口頭でやり取りしていた可能性がある。現在の担当者は「業者との打ち合わせは記録に残し、指示は書面で行うのが通例だが、100%履行できていなかった。当時の担当者がメモしていたかもしれないが書類の保存期間を設けているわけではないので分からない」と話し、都の管理体制の不備を認めている。【川畑さおり】

2016年09月25日
毎日新聞(無料)から
(引用)




Viewing all articles
Browse latest Browse all 19351

Trending Articles