政務活動費を不正請求した市議9人の辞職に伴う富山市議補選(改選数10、10月30日告示、11月6日投開票)で、自民党市連は24日、自民会派からの辞職数と同じ7人の擁立を目指す方針を示した。日本維新の会も同日、同党の県総支部「富山維新の会」の設立を発表し、市議補選に複数人の擁立を検討していることを明らかにした。
自民党市連は24日、市内で県議や市議らを集めて補選対応などを非公開で協議。会合後、報道陣の取材に中川忠昭・市連支部長が「(衆院富山)1区では4人辞めた。辞めた分は何とか確保したい」と表明。候補者の条件に「党員」と「地域の推薦」を挙げ、公認での擁立にこだわらない考えを示した。市議会自民会派の五本幸正会長も毎日新聞の取材に「会派として辞めた7人の擁立を目指す」と語った。
一方、富山維新の会の吉田豊史衆院議員(比例北陸信越)も同日、市内で記者会見し、「富山市議会、県議会の不祥事を受けての補選。我が党の訴えを県民に伝える大切な機会」と述べ、候補者擁立の方針を示した。16日から公募を開始しており、既に複数人の応募があることも語った。会見に同席した党組織局長の井上英孝衆院議員は「『身を切る改革』を掲げている。議員報酬1、2割削減の気概を持っていることが最低条件」と語った。政活費については「それ自体を否定するものではないが、実費精算の後払いが良い」との考えを示した。
民進党を除籍された坂野裕一県議(52)が辞職願を提出したことによる県議補選(富山市第1選挙区)も知事選と同じ投開票日になる見通しだが、自民、維新両党とも擁立を目指していくという。
【大東祐紀】
2016年09月25日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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富山市議補選:自民会派 辞職数と同じ7人擁立へ
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