2011年11月に交通事故で亡くなった京都府木津川市の東陽大(はると)ちゃん=当時(4)=が育てていたヒマワリの種が成長し、府内各地の警察署などで鮮やかな黄色の大輪の花を咲かせ、見頃を迎えている。
今夏、開花したのは陽大ちゃんが事故に遭う直前に幼稚園から自宅に持ち帰ったヒマワリの子孫。遺族から種を譲り受けた府警が命の大切さや交通事故防止の願いを込め、陽大ちゃんの誕生日に当たる今年5月18日、両親らとともに府内全25署と府警の関係施設で一斉にまいた。
ヒマワリは各地で大きく育ち、府警犯罪被害者支援室には、各署から開花の報告が相次いでいるという。京都市上京区の府警110番指令センター前の花壇では、7月27日に開花し始め、現在は手のひら大の約10輪の花が咲き誇っている。
8月10日朝、近くの保育園児が満開の花のスケッチに訪れ、陽大ちゃんの両親と兄も観賞に訪れた。父の圭一さん(39)は「ヒマワリが交通安全を考えるきっかけになってほしい」と話した。同室の西田勝志室長補佐は「命の重さや交通安全のシンボルとしてずっと大切にしたい」としている。
京都新聞から
2015年8月10日(月)13時30分
(引用)
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事故根絶願いヒマワリ咲く 犠牲男児の種、京都の警察署で
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