宮崎交通(宮崎市)と宅配便大手「ヤマト運輸」(東京都中央区)は16日、宮崎交通の西都市-西米良村間の路線バス(約45キロ)で、ヤ社の保冷輸送サービス「クール宅急便」用の保冷箱を乗せると発表した。路線バスに宅配便を乗せる「客貨混載」はすでにあるが、保冷箱の設置は全国で初めてという。
客貨混載は、人口減や高齢化が進むエリアでバス路線を維持しながら効率よく荷物を運ぶため、県内で2社が2015年10月から始めている。現在は西都市-西米良村、延岡市-高千穂町、日向市-諸塚村の3路線で運行している。
西米良村では特産品「西米良サーモン」といった農水産品など温度管理が必要な商品の扱いが増加し、ヤ社が昨夏、保冷箱の設置を提案したという。
西都市-西米良村間の客貨混載の路線バスは1日4便2往復あり、うち2便1往復に保冷箱を設置する。箱は縦210センチ、横90センチ、高さ52センチで、蓄冷剤を入れて0~8度に6時間保つ。
座席は16席を確保する。1回の平均乗客数は9人以下のため、問題ないという。
ヤ社の宮崎主管支店は「全国各地の中山間地域や過疎地域で利便性を高めるため、この仕組みを積極的に取り入れたい」と話している。【尾形有菜】
2017年01月17日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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クール宅急便:全国初、バスに保冷箱 宮崎交通とヤマト
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