東京都の築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転延期に伴い、都は16日に実施した2017年度当初予算案の知事査定では、豊洲市場への移転を想定せず、築地市場で1年間運営することを前提に市場会計当初予算を計上することを決めた。
地下水モニタリング調査で環境基準値を超える有害物質が検出されるなどし、移転可否の判断時期が見通せない状況となっていることを受けた措置。16年度は移転を想定して約91億円の関連予算が計上されており、豊洲市場が従来の予定通り昨年11月7日に開場していれば、17年度の市場会計当初予算には築地市場の解体経費が盛り込まれるはずだった。
また、移転延期に伴う市場業者の損失補填(ほてん)費用は当初予算には盛り込まず、補償検討委員会での検討結果を踏まえ、補正予算などで対応する。【円谷美晶】
2017年01月16日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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豊洲移転延期:築地の運営費、来年度予算に
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