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Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
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阪神大震災22年:午前5時46分、追悼のトランペット

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 阪神大震災から22年を迎えた17日の朝は、前夜の雨が上がり、澄んだ冷気が寒かったあの日を思い起こさせた。「頑張っているよ」「見守っていてね」。各地で営まれた追悼会場で、自宅の仏前で、出勤前にほこらの前で、犠牲になった大切な人に思いを巡らせ、手を合わせる人たちがいた。被災地は鎮魂の祈りに包まれた。

 神戸市街を一望できる諏訪山公園(神戸市中央区)のビーナスブリッジでは午前5時46分、トランペット奏者、松平晃さん(74)による追悼の演奏がこだまし、約80人が黙とうした。毎年恒例の「早朝追悼のつどい」。実行委員会メンバーのほとんどが80~90代になった。「継いでくれる若い人がいるのか」。存続させるか気持ちが揺れ動く中で震災22年を迎えた。

 「神戸で天国に一番近い場所での追悼」として市民団体が企画した行事。2007年の十三回忌でいったん終了したが、存続を望む声に応え、「有志によるつどい」として続いてきた。

 実行委員長を務めてきたのは、ポートアイランド第3仮設住宅の自治会長だった安田秋成さん(91)=同市兵庫区。「命ある限り続けたい」と考えていたが、近年は心身の衰えを感じ、4年前には妻を亡くして復興住宅での1人暮らしに。「さすがに気力が続かない」と引き際を考えるようになった。

 他のメンバーも諏訪山まで自力で歩いて準備することが難しくなった。安田さんは「この場に立つと続けたいという思いも強くなるが、今後については検討したい」と話した。【田中将隆、井上卓也】

2017年01月17日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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