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Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
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千葉県議会問題:情報公開ないがしろ 事務局もコピー

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 海外政務活動費(政活費)を充てた海外視察の報告書を千葉県議会の視察団全員が同じ体裁、文面で提出していた問題で、議会事務局が黒塗り処理した県議1人の報告書をコピーして他の議員のものと差し替え、公開していたことが分かった。議会事務局は、黒塗り部分の差異が生じないようにするためだったと説明しているが、専門家は「(文面の)内容が同じとはいえ、きちんと一つずつ審査し、処理すべきで、情報公開制度をないがしろにしている」と指摘する。【渡辺暢】

 議会事務局が文書を差し替えたのは、7月に公開された2015年度の海外視察報告書。自民県議14人が16年3月22~25日に行った台湾視察のA4判6枚の報告書を毎日新聞が閲覧したところ、現地で面会した相手の名前が「個人情報保護」を理由に13カ所で黒く塗りつぶされており、どの議員の報告書も黒塗り部分の形が全く同じになっていた。

 自民、民主(当時)、維新(同)の3会派9人が4月18~27日に参加した英、仏、スイス、フィンランド視察の16枚の報告書でも、43カ所が黒塗りになっており、かすれている部分も含めて形が全く同じだった。

 議会事務局総務課によると、職員が閲覧用に県議1人の報告書を黒塗り処理した上で、同じ体裁、文面の報告書を出した他の県議の人数分をコピーし、表紙などを付け替えて各県議のものとして公開したという。

 議会事務局の増田等・総務課副課長は取材に「ある報告書で隠されている名前が、別の報告書では出るような齟齬(そご)が生じないようにするためで、県議の了解も得ている。問題ない」と説明した。

 視察団に参加した県議による報告書のコピーが常態化していることが毎日新聞の取材で明らかになっている。14年度以前も報告書を差し替えていたかについて、増田副課長は「分からない」としている。

◇趣旨から逸脱

 NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長の話 情報公開の趣旨から逸脱していると言わざるを得ない。報告書は各議員が別々に提出した独立した文書だ。事務局が勝手に選別し、同一のものとして扱っていいものではない。同じ内容なので、ばかばかしいだろうが、個別に処理すべきだ。そもそも、応対者の名前を黒塗りにすること自体が疑問だ。

2016年10月05日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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