テレビの討論番組で「気鋭の国際政治学者」として鳴らし、政界進出の足がかりをつかんだ舛添要一東京都知事。記者会見で伏し目がちに弁護士の説明に耳を傾ける姿に、その面影はなかった。共演者たちは「かつての論客」の姿をどう見たのだろうか。
「お金の問題を起こすような人だとは思わなかった」と話すのは、テレビ朝日系の「朝まで生テレビ!」で共演した評論家の小沢遼子さん。「公用車で別荘に通ったり、高額な費用で海外出張をしたりしていたとき、職員はなぜ止めなかったのか。予算を組むのに職員も関わっている。議論を『せこい』という話に終わらせてはいけない」と指摘。続投の意思を示したことについては、「汚名を返上できる自信があるなら、謝るべきは謝り、初心に帰って頑張ってほしい」とエールを送った。
舛添知事との丁々発止のやりとりが話題を呼んだ女性学研究家の田嶋陽子・元参院議員は、調査報告書が一部の宿泊費や飲食費を「不適切」と判断したことについて、「まさにその通り」と指摘。「けちでさみしい話だが、一事が万事。知事の資質はそういうところに表れる」。進退については「それくらい自分で判断できるでしょう」と突き放した。
経済人類学者の栗本慎一郎・元衆院議員は記者会見について「見ていない。関心がない」とばっさり。栗本氏は舛添知事が1999年の都知事選に出馬した際、選対本部長を務めたが、資金面のトラブルなどから、たもとを分かった。一連の騒動について「昔から口はうまかったが、さらに研ぎ澄まされた印象。一言で言えば、さもしい」と切り捨てた。【山田麻未、川崎桂吾】
2016年06月07日
毎日新聞(無料)から(引用)
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舛添都知事調査:かつての共演者は
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