2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場を巡り、遠藤利明五輪担当相は22日、東京都庁で舛添要一知事と会談し、新たな計画の策定に向けて連携していくことを確認した。
遠藤氏は政府が都に建設費の一部負担を求めながら計画を白紙撤回した経緯を踏まえ、「大変ご心配とご迷惑をおかけし、おわびする」と陳謝した。その上で、21日設置された新計画策定の関係閣僚会議について「必要に応じ知事も参加してほしい」と述べ、内閣官房に同日設けた事務レベルの「整備計画再検討推進室」に「都からも人を出してもらいたい」と要請した。
舛添氏は「一緒になって良い競技場をつくっていきたい」と閣僚会議出席や推進室への職員派遣などで協力する考えを示した。一方で、これまでの経緯の検証と情報公開を求め、「(新計画は)安かろう悪かろうになってはダメなので常識の範囲内で良いものをやってほしい」と話した。
遠藤氏は会談後、都の費用負担について「改めて要請することになると思う。(新計画策定の)作業段階で粗々、都はこれぐらい(の負担)かと方向は見えてくると思っている」と記者団に語った。
17日に安倍晋三首相が計画全面見直しを表明して以降、舛添氏は「大失策に至った経過を検証し、責任者を処分することが不可欠だ」などとツイッターで政府批判を繰り返していたが、この日の会談は和やかに進んだ。【飯山太郎、藤野智成】
毎日新聞から
2015年7月22日(水)11時30分
(引用)
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<新国立競技場>新計画策定へ連携…五輪相と都知事が会談
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