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Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
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阪神大震災:「浜風の家」閉館へ 故・藤本義一さんら設立

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 作家の故・藤本義一さんらが阪神大震災の遺児・孤児の心のケアを目的に1999年1月17日、兵庫県芦屋市浜風町にオープンさせた「浜風の家」が来年春、閉館する見通しとなった。土地を無償貸与してきた兵庫県との契約期限が切れるため。遺児らも成人し、児童館になっていた。閉館を惜しむ声もあり、運営する社会福祉法人には「県に存続を要望したい」とする動きもある。

 浜風の家は、藤本さんや歌手のさだまさしさんらの呼びかけで集まった約1億3000万円の募金を基に建設。2階建てのログハウス風で敷地面積は約1000平方メートル。集会室や図書室などがある。藤本さんが初代理事長だった社会福祉法人「のぞみ会」が運営。小児科医らの協力で遺児らの心のケアに当たったが、遺児らは2009年ごろまでに利用を終えたという。現在は児童館として年約1万人が利用する。

 県企業庁によると、98年5月、藤本さんから「親を亡くした子供が成人するまで支援したい」との要望を受け、15年4月末までの有償貸与を契約。寄付金の減少などで財政状況が悪化したことから、県は04年4月に無償貸与に切り替えた。期限切れとなる15年に最長3年の延長を決めた。県は延長期限の終わる18年3月までに建物を取り壊して土地を返却するよう求めている。

 長女(5)と利用する市内の主婦(30)は「当初の役割は終えても児童館として地域に根づいている」と残念がる。「のぞみ会」理事長で、藤本さんの妻統紀子(ときこ)さん(81)は「夫も、遺児らの心のケアの役割を十分に果たせたと理解してくれるはず。でも、利用者の要望もあり、できるなら残したかった」と話す。理事の一人は「土地の買い取りなど、存続の方策を検討し、県に要望したい」と述べた。【山本愛】

2017年01月18日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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