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Channel: おっちゃん、さん。(そろそろ引退するかも)のブログ
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世界陸上:青空、大会期間中だけ? 大気汚染ひとまず安心

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 【北京・小林悠太】開幕前は大気汚染の影響が懸念されていた陸上の世界選手権(北京、22~30日)だが、取り越し苦労に終わりそうだ。国家体育場「鳥の巣」からは、連日、抜けるような青空が見えている。

 日本の男子マラソン勢が4月上旬、下見に来た時は微小粒子状物質「PM2.5」や黄砂が多く、選手たちは困惑していた。しかし、8月22日の開幕直前に北京へ戻ってくると状況が一変。男子マラソン代表の藤原正和(Honda)は「4月の時より青空が見えている。全然、気にならない」。空気が澄んでいる分、ロード種目のマラソンや競歩は強い日差しに苦しむほど。選手は呼吸器系へのダメージが後遺症となることを最も恐れていたが、これまでは安心して練習と本番レースに臨めている。

 中国当局は、8月20日から9月3日まで、北京市中心部の車の通行について、ナンバープレートの末尾の番号の偶数、奇数によって日ごとに交互に規制している。陸上の世界選手権に加えて、9月3日に北京で「抗日戦争勝利記念日」に合わせた軍事パレードが実施されるための措置だ。北京の米国大使館が公表する大気汚染度の評価によると、25日正午から午後6時まで7段階で最も正常であることを意味する「グッド」。「健康へのリスクはない」が続いた。日本勢にメダルの可能性がある29日の男子50キロ競歩と30日の女子マラソンへの影響もなさそうだ。

 選手たちにとっては最高の「おもてなし」だが、地元の人の受け止めは異なる。北京在住の中国人の大会スタッフは「選手や記者が来ている間だけ空気がきれいになる。帰ると、また空気が汚くなる。それが怖い」と苦笑。同様の措置を行った昨秋のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の時期も空気がきれいだったそうで、「昨年は、みんな『APECブルー』と呼んでいた。多分、今年のことは『IAAF(国際陸上競技連盟の略称)ブルー』と呼ぶことになる」とぼやいていた。

2015年08月26日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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