東京都の小池百合子知事が来年夏の都議選に候補者を擁立する意向を示し、「小池人気」が選挙戦に影響する可能性が高まった。自民党は二階俊博幹事長らが小池氏をけん制。野党には連携を探る声もある。
二階氏は12日の記者会見で「向こうが対立を好むなら、こちらも対立姿勢をとらざるを得ない」と述べたが、「目くじらを立てて答えるような問題ではない」とも語った。二階氏が小池氏の知事当選後、いち早く関係修復を図ったのは、10月の衆院東京10区補選や都議選を見すえていたためだ。二階氏の言いぶりには、現時点で必要以上に事を荒立てるのは得策でないという判断がにじむ。
萩生田光一官房副長官も11日の民放番組で小池氏の発言を「織り込み済みだ」と述べた。小池氏には都政運営で自身の求心力を維持しようという思惑が透けるだけに、政府・与党は比較的冷静だ。
民進党は小池氏の動向に神経をとがらせる。蓮舫代表は連携に前向きだが、野田佳彦幹事長は12日の会見で「小池氏がどういうスタンス(選挙方針)で候補者を擁立していくのかよく分からない」と慎重な見方を示した。日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は「小池氏が本気の改革をやろうというなら協力の仕方はたくさんある」と含みを持たせている。【水脇友輔】
2016年12月12日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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与野党:小池氏を注視 連携探る動きも
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