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ロッテ:今後の経営かじ取りに課題も山積 次男「勝利」

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 ◇東京で株主総会 現経営陣の続投を支持

 在日韓国人の創業家一族の「お家騒動」に揺れるロッテホールディングス(HD)は17日、東京都内で臨時株主総会を開き、創業者、重光武雄氏(92)の次男で副会長の昭夫氏(60)ら現経営陣の続投を支持することを決めた。同社の経営権を巡り、長男の宏之氏(61)と対立していた昭夫氏に軍配が上がった形で、韓国メディアも「昭夫氏勝利」と一斉に速報した。一連の騒動で創業家に対する批判が集まっており、今後は同族経営からの脱却が大きな課題となる。

 臨時総会では「昭夫氏を中心とする現経営陣が透明性の高い経営を引き続き徹底することを希望する」との議案を承認。経営の透明性を高めるため、同社初の社外取締役として佐々木知子弁護士を選任することも決めた。いずれも昭夫氏側の提案が通った形だ。

 ロッテHDは非上場で詳細な株主構成を明らかにしていないが、昭夫氏によると、創業家のファミリー企業、社員持ち株会、系列会社の役員らがそれぞれ株式の3分の1ずつを保有。総会では昭夫氏側が系列会社の社長や労働組合などの支持を集めたとみられる。

 同社の経営権を巡り、創業家の兄弟は鋭く対立してきた。今年1月にHD副会長を解任された宏之氏は7月、武雄氏とともに昭夫氏ら取締役6人の「解任」を通告。昭夫氏はこれを受け入れず、逆に取締役会で代表取締役会長だった武雄氏を取締役名誉会長に退かせることを決定。宏之氏側の攻勢をかわした。

 ロッテのお家騒動は日韓のメディアが大きく報道。今回の臨時総会では宏之氏が昭夫氏の解任動議を出し、巻き返しを図るとの観測もあり、17日付の朝鮮日報は1面で「ロッテ兄弟、運命の日」と、総会の行方に注目した。しかし、宏之氏は他の株主の支持を集めきれず、総会はわずか15分ほどで終了。昭夫氏の対応を追認する場に終わった。

 昭夫氏は臨時総会後、「経営と家族は混同すべきではない。開かれた経営を加速させる」とのコメントを発表した。日韓のロッテグループは、ロッテHDを頂点に関係会社が株式を持ち合うなど複雑な資本関係にあり、創業家の意向が強く反映される構図にある。今後は昭夫氏自身がこうした構図にメスを入れ、経営の透明性や安定性を高められるかが焦点となる。

 一方、宏之氏は総会後、記者団に「これからも社員と現場に立つ」と話すにとどめ、今後の動向については口を閉ざした。同氏が今後訴訟を起こすとの見方もくすぶっており、兄弟間の「泥仕合」が今後も続く可能性も残されている。【岡大介、種市房子、ソウル米村耕一】

 ◇ロッテ

 在日韓国人1世の重光武雄氏が1948年に日本で創業し、チューインガムの製造販売を開始した。その後、「クールミントガム」(60年)、「ガーナミルクチョコレート」(64年)、「雪見だいふく」(81年)、「コアラのマーチ」(84年)などのヒット商品を続々と発売。72年にはロッテリアを設立して外食産業に進出した。日本では球団経営でもなじみが深い。一方、67年に進出した韓国では菓子・食品に加え、観光、流通、重化学工業、金融業など幅広い事業を展開。韓国で5位の財閥だ。2013年度の日韓のロッテグループの売上高は計5兆3566億円。このうち日本グループは4077億円にすぎず、韓国側がその10倍超に達する。
2015年08月17日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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