富山市議会(定数40)の政務活動費不正で、高見隆夫議長(69)は26日、民進系会派の民政クラブに政活費の再調査を指示した。不正を認めた元会派幹部の記者会見での説明に偽りがあることが毎日新聞の取材で明らかになったためで、高見議長は真相解明には調査のやり直しが必要と判断した。
虚偽説明があったのは、13日に会派の高田一郎前会長(69)と針山常喜前幹事長(70)=いずれも議員辞職=が行った記者会見。不正請求の際に会派事務員に領収書改ざんを指示したのは針山氏だと説明した。
だがその後、高田氏が「会見で針山さんは『自分一人に責任がある。他の議員は関係ない』と説明したため、その流れに乗ってしまった。本当は私も一蓮托生(いちれんたくしょう)だった」と、虚偽説明だったことを取材で認めた。しかし会派が市議会に報告した調査結果では、針山氏一人の指示で不正が行われたことになっていた。
高見議長は26日、橋本雅雄会派会長(52)を市議会に呼び、「議会正常化のためにも2人に事情聴取してもらいたい」と要求。橋本会長は「不正金額が変わることはないと思うが、再調査したい」と答えた。
調査は7人が辞職した自民は継続中で、公明と共産、社民は不正請求はないと報告している。【古川宗、岩間理紀】
2016年09月26日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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富山市政活費不正:民進系の再調査を指示…市議会議長
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