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都議会:28日開会 激突、それとも小池知事ペース?

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 東京都の小池百合子知事は28日、就任後初めての都議会定例会に臨む。知事給与半減や120億円超の待機児童対策など独自色が強い議案を突き付ける小池知事と、知事選で対立した都議会自民党などとの激突が想定されてきた。だが豊洲市場(江東区)の盛り土問題が小池知事への追い風になった現状に加え、来夏の都議選を前に波風を立てたくない都議側の思惑もあり、小池知事ペースになりそうな様相だ。

 「私が提案するのはすべて都民ファーストの政策。それを『小池憎し』で反対できるのか」。23日に豊島区内で開かれた講演会で、小池知事は自信満々で訴えた。

 都知事選では、不信任案可決を踏まえた「都議会冒頭解散」を公約に掲げた。当選後には給与半額条例案を準備。議員給与を下回ることで「都議会への挑戦状」を突き付けた格好で、大荒れの定例会も想定された。

 しかし小池知事が移転延期を決めた直後、豊洲市場の主要建物下に盛り土がなかった問題が発覚。計画通りの移転を求めていた各会派も小池知事への態度を軟化させて経緯調査を要請するなど、歩調を合わせる形で存在感を示そうとしている。

 都議会民進党は26日、小池知事に盛り土問題の徹底検証や情報公開を要求する申し入れをした。幹部は「解明に向けて賛成も反対もない。(知事と)同じ方を向いている」と協調の立場を明確にする。定例会では共産党都議団とともに、盛り土問題の集中審議を求める構えだ。

 一方で都議会最大勢力の自民と、友党の公明は、盛り土問題の責任を都当局に求めるとしながらも、小池知事への態度を決めかねている。

 ある自民都議は、給与半減案について「議員も給与を下げよという挑戦状と取れる」と批判するものの、賛否に関しては「反対する理由はない」とトーンダウン。公明都議も「給与削減は(議会の可決の必要がない)専決処分でもできる」と不快感を示す一方で、「(都民にとっては)歓迎すべきだろう」と複雑な心境を吐露した。

 支持基盤が弱い若手都議にとっては、高い支持を得ている小池知事に反発すると、都議選で票が減るのではとの心配もよぎる。小池知事は政治塾「希望の塾」設立を表明しており、ある若手は「『反小池』と見なされれば、刺客を送り込まれるのでは」と警戒する。

 待機児童対策を含む補正予算案についても「早急に対応してほしい」との世論を前に、各会派ともおおむね賛成の方針だ。定例会が小池知事主導で進む様相を見せていることについて、ある自民幹部は「所信表明を聞いて対応を考える」と慎重に言葉を選んで取材に答えた。【柳澤一男、林田七恵、川畑さおり】

2016年09月26日
毎日新聞(無料)から
(引用)




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