◇情報セキュリティー大手・トレンドマイクロが発表
スマートフォンゲームの「ポケモンGO(ゴー)」の人気に便乗した不正アプリを238件(16日現在)確認したと、情報セキュリティー大手のトレンドマイクロ(東京都渋谷区)が18日、発表した。ゲームを有利に進める有料アイテム「ポケコイン」を無料で入手できると見せかけて、別のアプリをダウンロードさせるものなどで、不正アプリの数は、7月20日までに同社が確認した19件の10倍以上に増え、グーグルが運営する正規のアプリマーケットのものもあった。
不正アプリは、名称の一部に「ポケモンGO」を冠したり、似たロゴを使っていたりする。画面をロックして勝手に広告を表示するアプリも見つかった。同社は「ゲームの裏技があるかのように装って利用者をだます手口だ。アプリマーケットの利用者評を確認するなど、注意してほしい」と訴えている。
同社によると、ポケモンGO人気に便乗したアプリには、別のダウンロードサイトに誘導するだけのアプリも多い。同社がグーグルのアプリマーケット上を調べた結果、7月20日までに「ポケモンGO」の名前を使った紛らわしいアプリが149件公開され、計約3900万回ダウンロードされていたことも分かった。アプリ名に「ポケモンGO」を冠し、攻略ガイドなどと書かれていても、ほとんどが掲げた内容と異なり、ポケモン人気を利用して別の広告を表示することが目的だったという。
また、パソコンに感染する不正プログラムにも、ポケモンGOの名前を使ったものが見つかった。データを勝手に暗号化して金銭を要求するランサムウェアの一種で、感染すると「PokemonGo.exe」の名前で自身を自動的に複製する。外部のサイトと通信して、パソコン内の文書や画像を暗号化し、ポケモンのキャラクターを表示して画面をロックするという。【岡礼子/デジタル報道センター】
2016年08月18日
毎日新聞(無料)から
(引用)
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ポケモンGO:ご注意! 人気便乗の不正アプリ238件
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