520人が犠牲になった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から30年となった12日、墜落現場「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)の麓にある「慰霊の園」で追悼慰霊式が営まれ、遺族や日本航空の大西賢会長ら356人が参列した。
遺族は慰霊塔に1人ずつ白菊を献花した後、塔を囲むように立てられた520本のロウソクに点火。墜落時刻の午後6時56分、全員で黙とうをささげた。
この日、遺族らは早朝から慰霊登山に訪れ、御巣鷹の尾根の墓標を目指した。参加した遺族は過去最多の106家族406人。
長女の知美さん(当時16歳)と次女の薫さん(当時14歳)を亡くした大阪府堺市の山岡清子さん(69)は「30年の節目、体力的に最後かもしれないと決意して尾根に登った」と話した。遺族らと慰霊登山した日航の植木義晴社長は慰霊碑「昇魂之碑」の前で、「安全の原点は8月12日。事故を風化させず語り継ぐことが我々の務めだ」と述べた。
読売新聞から
2015年8月12日(水)21時54分
(引用)
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520の灯火に黙とう…日航機事故から30年
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