6434人が犠牲になった阪神大震災は17日早朝、1995年の発生から21年を迎えた。追悼の竹灯籠がともされ、地震が発生した午前5時46分には各地で黙とうがささげられた。
壊滅的な被害を受けた神戸市などの街並みは整った一方、震災後生まれの世代が増え、記憶の風化が懸念されている。被災者の高齢化や孤立化も進み、市民による追悼行事も節目の20年に比べ、ほぼ半減した。
神戸市中央区の東遊園地では、「1・17のつどい」が開かれ、約9000人(午前7時現在)が参加。「1・17」の形に並べられた竹灯籠の周囲で市民らが時報の合図で黙とうした。今回は初めて公募で選ばれた「未来」の文字が小さく添えられた。これまで竹灯籠の準備をしてきた市民団体「神戸・市民交流会」は3月末で解散し、別の団体に活動を引き継ぐ。
近年、東日本大震災など国内各地で大きな自然災害に見舞われ、南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生リスクも抱えている。阪神大震災の「記憶と教訓」をいかに引き継ぐのか。大きな課題になっている。【阪神大震災取材班】
毎日新聞から
2016年1月17日(日)6時31分
(引用)
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<阪神大震災>発生から21年 「記憶と教訓」課題に
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