京都市山科区の王将フードサービス本社前で大東（おおひがし）隆行前社長＝当時（７２）＝が射殺された事件は１９日、発生から２年を迎えた。命日の朝、王将役員らは大東さんの日課だった本社前の清掃をし、故人をしのんだ。京都府警幹部は現場で事件の早期解決を誓った。
午前８時すぎ、社員らと掃除を終えた渡辺直人社長（６０）は「あの日が思い出されて悲しくつらいが、遺志を継いで一歩を踏み出そうという気持ちになった。全従業員の心の中に笑顔で頑張る前社長がいて、胸の中で励ましてくれている。一日も早い解決をお願いしたい」と声を詰まらせながら心境を語った。
府警の坂井孝行本部長は現場で黙とうをささげた後、山科署の捜査本部を訪れ、「企業の社長が射殺されるという凶悪かつ悪質きわまりない事件。地域住民の不安を解消し、被害者や遺族の無念を晴らすためには容疑者の検挙以外ない」と捜査員に訓示した。
現場にはたくさんの花束が供えられた。献花して手を合わせた王将元社員富樫博幸さん（５８）＝山科区＝は「大東さんには３５年間、本当に世話になった。なぜ殺されなければならなかったのか。早く犯人を捕まえてほしい」と願った。
捜査本部のフリーダイヤルは（０１２０）０８９１１０。
京都新聞から
2015年12月19日(土)15時0分
(引用)
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王将社長殺害「早く解決を」 発生２年、元社員ら献花
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